【働き方コラム】 第一回「イノベーションの原動力は多様性」

初めまして。トーマス ワンです。


日本の会社勤務を経て現在シリコンバレーの大手IT企業で働いています。

日本とシリコンバレーの両方を体験する1人として、働き方に関する文化の違いや、それぞれの良いところ、そうでないところなどを紹介していきます。

 

第1回目として採り上げたいのは、多様性です。

 

日本の企業とシリコンバレーの企業との決定的な違いは、まずここにあります。

 

日本の企業の場合は、大企業でもスタートアップであっても、メンバーの同質性、身内意識を前提とした組織運営がなされることが多いでしょう。常に周りの状況に目を配り、目立ちすぎないように、丸く収まるように、失礼にならないようにという意識が働きます。世の中を変革すると標榜するスタートアップでも、同質化へのベクトルは働いていると感じます。

 

広い意味での身内意識は、それが良い方に働くと日本ならではのきめ細かな製品やサービスの提供に結びつきます。ただ、それは日本社会に最適化(ガラパゴス化)していることが多く、日本以外の市場では特長があまり評価されません。

 

一方、シリコンバレーのIT企業は、出身地、人種、バックグラウンド、性別、年齢などが様々です。最近話題になっている移民問題ですが、私の勤務している会社の社員の半数以上が移民かその子供です。移民を排除したら事業が成り立ちません。

 

Google、Apple、FacebookそしてAmazonを産んだ、アメリカが持っているイノベーションの原動力は、多様性の受容というカルチャーにあると私は思います。多様性の中では、同質性を求めてその箱の中に押し込むのでは無く、多くの人が共感する大きなビジョンを共有します。そして、その実現に向かって、それぞれのバックグランドを最大限に活用する方が、大きな成果が上がるはずだというロジックです。

 

ダーウィンの進化論では、生き残るのは変化に対応できる種であるとされていますが、私にはシリコンバレーの方がそうした柔軟性が高いと思います。

 

それでは、今回はこのあたりで。
See you guys!