【テクノロジーコラム】タイムレコーダーを分解してみる(アマノ製BX2000)

様々なご縁をいただき、このスマート・タイムレコーダーのサービスをご提供させていただいておりますが、 いつかは、タイムレコーダーの歴史にも触れてみたい。。そんな思いが弊社ラボで実現しました!

出退勤管理の必須ツールとして、日本の会社の風景して定着しているタイムレコーダーですが、

Wikipediaによると、19世紀のアメリカで発明されたと記されています。

そして日本では、アマノ株式会社の創業者である天野修一氏が1931年にタイムレコーダーの製造を行う天野製作所(現在のアマノ)を設立して、普及が始まったとあります。

 

従来型のタイムレコーダーの代表格がアマノのBX2000です。

Amazonでも2003年から取り扱っているなど、製品発売から相当年数が経過していますが、現行機種としてまだ販売されています。ヤフオクなど中古市場にも多数出回っています。

 

今回、弊社ラボで実機(中古品)を入手しましたので、ご紹介します。

 

外観

アナログ表示のわかりやすい大きな時計がひときわ目立ちます。
弊社のタイムレコーダー(写真左)と並べて見ると、写真のような感じになります。
 

 

上蓋を開く

上蓋を開けると、時刻設定などができるようになっています。ここには液晶画面があり、処理のロジックはデジタル仕様であることがわかります。サマータイムの設定も可能です。しかし、外観は古くからのユーザーにもなじみ深い、昔ながらのシンプルなタイムレコーダーに徹しています。

 

 

分解

さて、分解します。

 

ネジ2本で開けられる造り

補修をしやすくするために、ホームセンターで売られている標準的なプラスドライバーを使い、わずかネジ2本で裏蓋が開けられるようになっています。なお、古くなった機器のネジ外しは、プラスティックケースにヒビが入るおそれもあるため、潤滑剤を少量吹き付けて慎重に行いました。

 

裏蓋を空けると、タイムカード搬入機能、印字機能などの機構部があり、「打刻専用の小型プリンター」と言えます。

 

印字機能部分には交換可能なインクリボンカートリッジが装着され、消耗品としてユーザーが簡単に交換することができます。

 

タイムカードは下側に凹部があり、この位置を検知することで、表裏の間違いを防ぎます。

 

こんな風に動作します。

 

実際には安全装置が付いていて、上蓋を閉めないとタイムカード搬入機能は動作しません。

 

3種類のタイムカード

なお、タイムカードは専用用紙が給与計算の締め日によって3種類用意されています。こんなところにきめ細かさが感じられます。

 

 

電源部

電源は日本の100Vだけでなく、ジャンパー線(乳白色の細い線)を付け替えることで海外の110-120V、230-240Vに対応するようになっています。

 

予備のヒューズ

表側(アナログ時計側)の裏には、電源のヒューズの予備が付いており、補修の手間を軽減しています。

 

分解を終えて

当時の設計のために、ネットワーク接続機能はなく
また、時計も電波時計対応ではないため、月に1回程度の時刻合わせが必要になりますが、
そうした古さはさておくとすると、安全性、頑丈さ、保守の容易さなど様々な知恵が詰め込まれた、完成度の高い感動的な製品であると思いました。ロングセラーになっている理由もここにあると思われます。