2017.09.25

第二回「お先に失礼しません?」

こんにちは。トーマスワンです。

2回目は日本の会社とシリコンバレーの会社とでの「働き方」の違いを説明しましょう。

私の職場にはタイムカードはありません。出勤簿もありません。始業と終業の時刻がきっちりと決まっているわけではなく、出勤と退社の時間はそれぞれの社員の判断に委ねられています。

オフィスには朝8時前から社員が来はじめ、9時前後が出社のピークとなります。10時を回ってから出社する社員も結構います。退社は午後3時半くらいから始まります。4時半から5時過ぎが退社のピークとなり、午後6時を過ぎるとオフィスに残っている人はごくわずかです。「えっ、そんなに早いの?!」とビックリするでしょう。同僚には共稼ぎも多く、子供達の学校の送り迎えをするために、早い時刻で退社せざるを得ないのです。

そして、シリコンバレーの通勤の大半がマイカーなので、通勤渋滞は半端ではありません。昼間なら20〜30分で行けるところも、ラッシュ時は1時間以上かかってしまうこともごく普通です。これを避けるために、時差通勤が推奨されていることも、このような柔軟な出退勤になっている理由の1つでしょう。

シリコンバレーはクルマ社会

また、家族の看病のため、悪天候のためなど、様々な理由によって、WFH(Work from Home)、いわゆる自宅勤務も本人の判断で適宜することもできます。とりわけIT企業の場合は、PCとネット環境さえあれば、どこにいても仕事ができるため、こうした柔軟性が実現しています。

このように、シリコンバレーは、会社によって多少の差はありますが、一般的な日本企業と比べると、会社にいる時間はかなり短いです。自分が他人よりも先に帰ったりすることに対する、日本特有の?「後ろめたさ」「申し訳なさ」は、シリコンバレーでは全くありません。「お先に失礼します」ではなく「See you guys!」です。社員にはそれぞれの事情があって、尊重されるべきだし、失礼ではないのです。

では、皆がさっさと帰ってしまって、一体仕事はどのように進めて、どのように評価をされているのでしょうか?

次回はこの辺りをご説明いたします。
See you guys!


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